
最近
バンガードのコラムを2002年のものから
このソフトを使って読み返してるんですが、ちょいちょいコア・サテライト戦略ネタがでてくるので、私も書きたいと思います。
なお、3年前にもこのブログで触れているので一応紹介しておきます。
コア・サテライト戦略ってどうなの?いやー、文面が固いというか真面目ぶってるというか。
ちょっぴり照れくさいです。
さて、少しだけ顔を赤らめながら自分の過去記事を読んだわけですが、基本的にこの頃と考え方も結論も変わっておりません。
でも、一応書いておきます。
コア・サテライト戦略とは?
金融情報サイト「iFinance」の説明が分かりやすいので引用しますね。
引用
・中心的な部分(コア=核)では安定的な成長(運用成果)を図る一方で、残りの一部資金(サテライト=衛星)では比較的高いリターンを目指して運用するものである。
・サテライト部分は先進国の個別銘柄(アクティブファンド)・新興国株(新興国ファンド)・ヘッジファンド・為替・コモディティ・不動産などの収益性のより高いリスク資産へ投資することが多い。
バンガード=インデックスファンド という印象が強いかもしれませんが、意外なことにコア・サテライト戦略を積極的に推奨していたりします。しかも、コアとサテライトの比率が1:1とかで。
こんな資料も出してますね。
コア・サテライト投資 強力な投資戦略たしかに、戦略がバシッと決まった場合には
100万曹操軍を火の海にすることが可能コアだけで運用するよりも良い結果が得られるでしょう。しかしそれはあくまで上手くいった場合です。注意しなければいけないことも沢山あります。
注意点① 管理は面倒になります。
保有するファンドの数が増えれば、それだけ管理が面倒になります。
定期的な資産のチェック、リバランス、何より配分比率をどうするか。
手間が少なくてすむというインデックス投資の魅力を削ってしまう可能性があります。
注意点② そのポートフォリオっていったい何?
例えば、国内株式部分について以下の2ファンドに投資を行うとします。
ファンド①(コア)・・・TOPIXとの連動を目指すインデックスファンド
ファンド②(サテライト)・・・自ら「これだ!」と思って選んだアクティブファンド
さて、コアとサテライトとして区分して投資したこれらのファンド、見た目や意識としては分かれていますが、実際の投資先はどちらも国内の企業です。投資先が重複する可能性も高いでしょう。
そのため、実際にポートフォリオ(投資先企業とそれらのウエイト)は2つのファンドを混ぜたものになります。
さて、このポートフォリオ、本当に自分にとって魅力的なものでしょうか?
注意点③ 言い訳として便利すぎる。
男には
「情動にあれこれ(屁)理屈を付け、さも自分が合理的に判断しているかのように思い込んでしまう」という性があります。
これは私のようなボンクラから、頭の良い人まで広く見られます。
ひょっとすると、頭の良い人ほど情報収集や論理の組み立てが上手な分、自覚しにくいのかもしれませんね。
そんな人にとって、このコア・サテライト戦略という言葉は非常に便利です。
「欲しい」と思った時に「これはサテライトだ」と言い訳ができますからね。
さて、私、ちんあお、ボンクラ、通称変態、過去コア・サテライト戦略という大義名分を用い、いくつかのファンドを購入しました。
米国小型株に投資を行うもの。
世界の小型株に投資を行うもの。
フロンティア国(ベトナム)に投資を行うもの。 などなど。
当時は、
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)が小型株をカバーしておらず、また、ベトナムはMSCIエマージングには入っていなかかったため、「分散」という意味ではある程度の合理性はあります。
しかし、よくよく理由を考えてみると、実際は「よさげなものに唾を付けておきたい」という情動に駆られて購入したような気がします。
まとめ
このコア・サテライト戦略、もちろんそれ自体は悪いものではありません。
インデックス投資家にも取っ付き易い戦略でしょう。
しかし、場合によってはその戦略は
「甘いモノは別腹」や
「自分へのご褒美」程度のものになりかねません。
もし、コア・サテライト戦略を実施しようと思った時には是非とも上記の注意点を考慮した上で投資されることをおすすめします。
以上、”何度も行って美味しいことがわかっているラーメン屋”よりも”初めて行くラーメン屋”に心が踊ってしまう、よさげなものに唾を付けたい病のちんあおがお届けしました。
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