「好き」でアクティブファンドに投資する場合のリスク
- 2014/12/23
- 08:10

さて、昨日コモンズ30+しずぎんファンドの設定について書きましたが、これは別に「コモンズ投信さん、がっかりしたぜ」とか「コモンズ投信さん、しっかりしてよ」とか「お前らやっぱダメだわ」とか、そういう主張があってのことではありません。
正直なところ、私にとってのコモンズ30というファンドは、”数多ある無味無臭なアクティブファンドのひとつ”です。
好きも嫌いもなければ、期待もなければ失望もない。「まあ、普通のアクティブファンドだよね」という感想です。
じゃあなんでわざわざ取り上げたのか?
一言で表すと”面白い”からです。
なぜ面白い?
コモンズ投信は、運用内容の魅力の他にも「好き」や「親しみやすさ」、「共感」等の感情をフックとして投資家を集めているように見えます。
それが、今回のコモンズ30+しずぎんファンドの設定。
残念ながら、コンセプトに説得力がありませんし、コストも高い。
お世辞にも投資家の方を向いて作ったファンドには見えません。
ってことで、妄想。
「このファンドの設定を受けて、もともと好きだったコモンズ投信のことが嫌いになっちゃう投資家も中にはいるんじゃないいか?」※
「好きをベースにファンドへ投資した場合、嫌いになったらどうなるんだろう?」※
これを考えるのに”面白さ”を感じました。
※あくまで私の個人的な妄想です。コモンズ投信は新たにファンドを設定しただけで、法を犯したりや既存の受益者が不利益を被るようなことは一切行っておりません。
「好き」で投資するのはアリ
アクティブファンドに投資する場合、「好き」で投資するのもアリだと思っています。
大事なのは、道半ばでやめてしまわないこと。
自分に合ったやり方で続ければ良いと思います。
もちろん、ベンチマークに負けることもあるでしょう。
バンガードのリサーチをまとめます。
(アウトパフォームまでの険しい道のりをもとにちんあおが要約)多くのアクティブファンドの成績はベンチマークに劣後してしまう。長期となればなおさらだ。
1998年~2012年の15年間の米国株式アクティブファンドが対象として調査を行った結果は次の通り。
この15年間存続を続け、かつベンチマークを上回ったのは全体のたったの18%。
また、その18%のファンドについても、超過リターンに一貫性がない。
18%のうち3分の2以上は3年連続でベンチマークを下回った経験を持つ。
そして、このレポートはこう結んでいます。
(引用元:アウトパフォームまでの険しい道のり)アクティブ運用を追求する投資家が成功の確率を高めるためには、「ファンドが幾度もベンチマークをアンダーパフォームし、またアンダーパフォームの期間も長引く可能性がある」ということを投資家が理解して、それに耐えられる意志を持つことが重要となる。
耐えられる意志、つまり途中でやめないためにはを持つためには「好き」や「親しみやすさ」、「応援」、「共感」等の感情も大きな支えになるでしょう。
そんな意味でも、私は「好き」で投資するのもアリだと思っています。
過去記事:「アウトパフォームまでの険しい道のり」が面白い
「好き」で投資する場合のリスク
これは単純。
「好き」が「嫌い」になってしまった際に、途中売却したくなるリスクです。
人は変わります。
インデックス投資の本を書いていた人が、「1000万円以上の資産については海外実物不動産で」なんてことを言い出します。
人は変わります。
ある日突然、運用の責任者が信頼していた人ではなくその息子になったりします。
自分も変わります。
かっこいい持論を語った一年後にそのことを思い出し、顔が真っ赤になったりします。
「好き」で投資する場合には、このような変わり目で自分の感情が変化してしまう可能性にも十分留意する必要があります。
おまけ:「コモンズ」とAmazonで検索したらこんなものがでてきました
太極拳 服 上下 セット サテン 生地 長袖 長ズボン ウエストひも付き (ホワイト 白色, L:身長170cm)
posted with amazlet at 14.12.22
Xpdesign
ランキング参加中です。下の画像をクリックしていただけると嬉しいです。

- 関連記事
-
- 新投資戦略「ダイナミックヘッジ」ってなんだ? (2015/02/17)
- 「好き」でアクティブファンドに投資する場合のリスク (2014/12/23)
- コモンズ30+しずぎんファンドの設定についての感想 (2014/12/22)
スポンサーサイト