本多静六『私の財産告白』はシンプルで力強い良書
- 2014/08/26
- 07:05
投信ブログ界の本屋で紹介されていた本を読み終えたので感想を書いておきます。
【参照】
レバレッジ投資実践日記:【速報】名著『私の財産告白』(本多静六)がkindleで99円!
注意:現在(2014年8月26日時点)では99円セールは終了しております。
さて、私ちんあお、この本をなんの前情報もなく読み始めたのですが驚きました、その文章のおじいちゃん臭さに。
それもそのはず。著者の本多静六さんはなんと1866年生まれ。この本を書いたのは85歳の時と説明にありましたので1950年とか1951年くらいのものでしょう。
しかし、内容は素晴らしかったです。
シンプルで力強い、65年経った今でも全く色あせておりません。
目次
「私の財産告白」と「私の体験社会学」というパートに別れています。
「私の財産告白」
1.貧乏征伐と本田式貯金法
2.金の貯め方・増やし方
3.最も難しい財産の処分法
4.金と世渡り
5.これからの投資鉄則
「私の体験社会学」
1.儲かるとき・儲からぬとき
2.儲ける人・儲けさせる人
3.人間的サラリーマン訓
4.人を使うには・人に使われるには
5.平凡人の成功法
内容は超シンプル
莫大な財産を築いた本多静六さん。さぞや超人的なメソッドがあるのかと思いきや、真逆でした。
本田式貯金法なるものも、「給料の1/4を天引き貯金し、残りのお金で生活しろ」という、超シンプルなものでした。
『私の財産告白』なんてタイトルがついていたので意外でしたが、それがなんとも爽快で読んでいて心地よかったです。
その後の内容も極めてシンプル。奇をてらうことなどありません。
当たり前のことがひたすら書いてありました。
そういう意味では、私のような凡人には非常に取っ付き易かったです。
金言多し
シンプルで当たり前のことが書いてある。だからこそ力強い。
「貧乏になると(思想的)自由も失われる」、「倹約が大事」、「友人に金を貸すと、両方を失う」など、自分の少ない経験に当てはめてもうなずけるものが沢山ありました。
また、後半は仕事についての記述も多く、「職業の道楽化(楽しめ)」、「職場の人間の名前をいち早く覚えろ」など、これまたうなずけるものだらけ。
ちなみに、私ちんあお、数年前に外国人だらけの職場で勤務した際、いち早く覚え(国籍がバラバラなうえ、ミドルネームやニックネームの混在により困難を極めました)人気取りに利用したことがございます(^_^;)
お得な良書
内容に目新しいものはありません。(←65年前の本に内を言っている)
しかし、シンプルで力強い内容を、実際に財をなしたおじいちゃんが、謙虚に語ってくれるこの本。
それはそれは身にしみます。
これ1冊で、家計本とビジネス(人生?)本を合わせた読んだようなお得感。
おすすめです。
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