
さて、前回の記事で妻と子どもが胃腸風邪になりと書きましたが、私もしっかりなってしまいました。
症状はなかなか重く、しばらくの間ポカリスエットしか口にすることができませんでした。
1日15時間ほど床につき、夢うつつを行ったりきたり。
昨日は仕事を休んでしまいました。
そんな中で、プロスペクト理論の強力さを痛感したエピソードがありましたので、恥ずかしいですがこちらでご紹介。
プロスペクト理論とは?
プロスペクト理論という語感から、下の画像のようなものを想像する方も多いでしょうが違います。
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Wikipediaの説明では以下の通り。
不確実性下における意思決定モデルの一つ。選択の結果得られる利益もしくは被る損益および、それら確率が既知の状況下において、人がどのような選択をするか記述するモデルである。
うん。わかりにくいです。
ということで、この記事ではプロスペクト理論の説明の中でもよくあげられるリスク性向と損失回避についてのみ書かせてもらいます。
エピソード
その前にエピソードですね。
胃腸風邪全開の当時の私。本当は寝室で寝ていないといけない状況でした。
しかし、思い出してしまったのです。
先週子どものために借りた「ハウルの動く城」と「旧ドラえもん2巻」のDVDを返却していないことに。
延滞金を払うなんて絶対嫌ということで、フラフラになりながら返しにいきました。
う~ん、小市民。
これが、「愛する人を救うため」や「仕事で大きなプレゼンがあるため」、「ライバル校との決勝戦に出場するため」等なら格好良かったんですが。レンタルDVDの返却って、ねぇ。。。
プロスペクト理論を用いて説明
【リスク性向】よくコイントスの例えで説明されます。
実験1 どちらを選ぶ?
A 確実に1万円貰える。
B コイントスをして表がでたら2万円、裏がでたら0円
実験2 どちらを選ぶ?
C 確実に1万円支払う。
D コイントスをして表がでたら2万円支払う、裏がでたら支払いは無し。
この場合、利益を得る場面ではリスクを嫌いAを、損失が発生する場合では支払いそのものを無くそうとリスクを取ってDを選ぶことが多いそうです。
で、私。
よく考えたら延滞金なんてせいぜい200円とか400円とかその程度のはずです。
ある程度動けるようになってからで良いのです、返却なんて。でも、行ってしまいました。フラフラなのに。
選択肢でいうとDですね。
【損失回避】損をした時の心理的なインパクトは利益を得た時のそれを上回る。
そう。あの日誰かが「500円あげるからDVD返してきて」と言ってきたとしても絶対に断ったでしょう。
でも自分が延滞金を払うのを回避するためなら、行ってしまうのです。
これって変ですよねぇ?
まとめ
プロスペクト理論については、以前から知っていました。
人間は状況において非合理的な意思決定をしてしまうと。
知ってはいましたが、いざ自分のこととなると、、やってしまいました。
なんとか無事返却を終え、トイレに直行した私。
よかったぁ、などと思いながらも、プロスペクト理論の強力さを痛感しました。
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