
今日は家計についてのお話です。
社会学者 宮台真司氏の発言で「中国人やユダヤ人が本国以外で活躍できるのは、家族を中心とした強固なネットワークがあるからだ」という内容のものがありますが、本当にそうだよなと思った事例が身の回りであったのでご紹介させていただきます。
エピソード① ベトナム人のお引っ越し
友人のベトナム人から「引っ越しをしたいのだがオススメの業者はどこだ?」という質問を受けました。
私の過去の引っ越し経験から「ここの業者は良かった」「ここはやめておいた方がよい」等のアドバイスをしました。
また、複数の会社から見積もりをとって競争させること、時期によって値段が全然違うのでタイミングを測ること等の手段も付け加えました。
「ワカリマシタ。アリガトウゴジャイマス。」と言った彼の選んだ手段は、、、、
レンタカーを借りて友人と一緒に自分たちでやる、という方法でした。
そして、驚いたのは友人の数。なんと
30名以上(!)で一気にやったとのこと。
作業は数時間で終わり、レンタカーも午前中だけの料金ですんだのだとか。
また、一人ひとりの負担が小さかったことから”お礼としてのご馳走”も不要だったそうです。
エピソード② ブラジル人の車売却
本国に帰ることになった友人のブラジル人が車をどこに売るかで悩んでいました。
元々中古で買ったその車は現在10年10万キロほど走っており、あまり高値での売却は期待できません。
友人は、その車の販売価格をネット調べ「これくらいで売れるかな?」と相談してきました。
「販売価格=下取り価格ではない。実際は半値以下になるんじゃないか?」という私のアドバイスに少しガッカリした友人。
実際に店で見積もりを取ったところ、やはり友人の期待の半値以下での価格でした。
そんなもんだから諦めろという私の主張に対して彼のとった行動は、、、、
家族・友人のネットワークを駆使し、車を欲しがっている人を探すという方法でした。
元々友人の多い彼は、50名ほどの知り合いにそれぞれ身の回りに需要がないかを調べてもらったそうです。
結果、彼は下取り価格の倍の値段で車を売ることができました。
そのことを私に伝えた時の彼の勝ち誇った顔、憎たらしかったです(笑)
見習いたい
比較サイトや各種通販サイトのおかげで、私たちは以前に比べ遥かに効率的に財やサービスを調達できるようになりました。
しかしそれはあくまで市場からの調達です。
どうしても事業者の利益が乗っかってきてしまいます。
まずは、家族・友人・知人のネットワークを通じてその中で調達できないかを検討することも、非常に有効な手段だと感じました。
宮台真司
イースト・プレス
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