昨日の朝たまたまTVを見ていたら、「新 報道2001」でマレーシア特集というものが放送されていました。
老後をマレーシアで暮らす日本人や、子供の教育のためにマレーシアへ移住したという日本の親子、マレーシアで事業を行う日本の会社等、色々興味深い内容で楽しく視聴することができました。
中でも、興味を持ったのは「不動産投資」。
日本の方が投資用の不動産を求めて、業者と一緒に現地を見て回るという内容です。
お金に関するブログを書いている私ちんあおとしては、やはりこれが一番気になりました。
あっ、もちろん自分もやりたいってわけじゃないですよ。
これらに投資を考えておられる日本人の方(以下投資家と呼びます)と業者のやりとりが面白かったのです。
不安そうに業者に頼る、気の弱そうな小市民風の方。
ソファにふんぞり返って業者の話を聞く、慣れた感じ方(頭にはサングラス)。
予算はたっぷりあるんだよね~っ、といった感じの成功者。
様々な方がおられました。
が、正直言って、どの方「カモ」に見えてしかたがありませんでした。
失礼ですみません。
これは私の金融リテラシーが足りないからかもしれませんが、
なんというか、「あなたそれで本当に大丈夫っすか?」と心配になってしまったのです。
そう。まるで”変な格好であるあるネタを披露する一発屋型芸人”を見るような感じ。
でも、なんで心配になったんでしょう?
一緒にいた妻は普通に見ていましたが。
ちょっと考えてみました。
【まずはじめに】なぜ、マレーシアかってところです。
番組によると、シンガポールの地価の高さは世界有数ってことで、その郊外(通勤圏内)にあるマレーシアのジョホールバルという地域が今注目されているそうです。
なんでも、イスカンダル計画という都市計画(
コスモクリーナーDを取りに行く計画ではありません)が進められているのだとか。
現在は、開発段階。シンガポールに比べたら価格も安い。しかも開発が進めば不動産価格の上昇も見込めるってことで投資をしたいという人がワンサカいるとのこと。
【大丈夫?その①:その情報について、あなたは何番目の受け手ですか?】プロでもなければ、海外にネットワークがあるわけでもない、そんな人間が情報に触れることができるのって、普通に考えてたぶん相当後ろの方です。
知人に投資をしている人間がいる?
じゃあその後ろの方にいる知人よりもさらに後ろに並ぶってことじゃないですかね?
もちろん、だからといって儲けられないという訳ではありません。
その投資家のさらに後ろに並んでくる、呑気な方がいらっしゃるかもしれませんから。
でも、多くの場合、一般人が儲け話に触れる頃には、、、、すでに上がってませんかね?
【大丈夫?その②:馴染みの無いものを過大評価してません?】この思考の癖、実は私もあります。恥ずかしいですが告白します。
中学生の頃で言うと、
「邦楽よりも洋楽の方が格好いいぜっ!」
投資を始める前は、
「インデックスファンドなんかより海外のヘッジファンドの方がきっと優秀!」
そして今でも、
「近所のラーメン屋よりも遠くにあるラーメン屋の方がなんとなく美味そう」
やばっ!ダサッ!全然進歩してないじゃないかっ!
中二病が完全に慢性化してしまっています。
永遠の童貞、私、ちんあお。
海外?不動産投資?マレーシア?
確かにそれもいいかもしれません。
でも、まずは自分の中にある”童貞っぽさ”と向き合ってみてはいかがでしょう?
【大丈夫?その③:ググった?】番組終了後、早速でGOOGLEで検索してみました(暇人)。
キーワードは、「
マレーシア ジョホールバル」と「
マレーシア イスカンダル計画」。
あっ、やっぱりでてきますね。
不動産を売りたい業者の方々。
それも複数。
無料セミナーまでやってますね。
ということは、常識的に考えて、コストを掛けてでも人を集めて売りたいってことですね。
そうしないと売れないのかな?
それとも、粗利が大きいのかな?
国内の物件だけでは苦しいのかな?
グーグル検索で簡単に引っかかる投資先。
それって掘り出し物ですか?
【大丈夫?④:本当にその業者、信用できる?】 さて、現在PC、スマホ、あるいはタブレットでこのブログをご覧になっている方。
脳内で「不動産屋とお客」という設定でロールプレイングをしてください。
あなたの役は不動産屋です。
どうです?できましたか?
はい。ありがとうございました。
この特集に出てきた不動産業者の方、まさにそんな感じです。
もう、なんていうかベッタベタ。
例えば、
「うわー!この物件もう売れちゃったの?残念っ!え?別室でキャンセルが出た?お客さん、どうします?」
「これは絶対買いでしょ!安すぎますよ!すぐに売れちゃいますよ!どうします?」
「これって例えるなら超高級チョコレートを500円で買えるみたいなもんでしょ?」
「公式にはまだ発表されていませんが、この近所に鉄道が建設予定なんですよ!」
「何も無い荒地の状態から不動産を買っておくから儲かるんですよ!」
えっ?何?わざとらしすぎる?
でも、本当にこんな感じだったのです。
もちろん、業者の方はプロ。
顧客に合わせて営業の仕方を変えているはずです。
たぶん、今回たまたまそういう営業をしてたってだけなのでしょう。
でも、これをそのまま信じて投資しちゃうってあまりにお人好しすぎませんかね?
(引越しとかしたこと無いのかな?)
普段子どもに「知らないおじさんについて行ってはいけないよ」とか言ってるでしょう?
あなたこそ大丈夫ですか??
【長くなりすぎました】すみませんっ!長くなりすぎました。
本当は心配になるポイントはもっとあるんですが、きりが無いのでこの辺でやめときます。
そもそも、私のブログに辿り着けるってことは、当然私がリンクさせてもらっているブログも当然読んでる訳で。。。
そういう人って上記のような心配する必要なんて無いって訳で。。。
この辺りが芸人 松本人志氏の
乾燥剤の法則(乾燥剤に書いてある”食べられません”という文字を読める人はそもそも食べない。読めない人が食べてしまう。)が当てはまってしまい、なんとも無力感に襲われるのですが、まあ思ったことを存分に書けて私ちんあおはスッキリしましたよ、と。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
↓巨大イカの画像はこちら(嘘)
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