EXE-i グローバル中小型株式ファンドの内容を確認してみました
- 2013/04/02
- 07:14

SBIアセットマネジメントから『シンプル』&『低コスト』をコンセプトとしたパッシブファンドEXE-i(エグゼアイ)が発表されました。
関連記事:なんじゃあこのFoFは!?(2013.03.26)
『シンプル』&『低コスト』なんていうと、やはりインデックスファンドを思い浮かべますが、このEXE-iは厳密に言うとちょこっと違います。
このファンド、ETFを複数組み合わせたファンド・オブ・ファンズなんです。
ってことで、EXE-i各ファンドに組入れられているETFについて内容を確認していこうってのがこのシリーズです。
第一回のEXE-i 先進国株式
第二回のEXE-i 新興国株式に続いて、
第三回はこちらです。
EXE-i グローバル中小型株式ファンド
このファンドの魅力といえば、なんといっても珍しさ!
私もどんなファンドなのかよく分かってません。
確認して行きましょう。
【ベンチマーク】
グローバル中小株式ファンドのベンチマーク。
うーん、どんなベンチマークになるんでしょうね。
SBIアセットマネジメントのWEBサイトから引用すると
とのこと。<参考指標について>
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス・スモールキャップ(円換算ベース)※を参考指標とします。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス・スモールキャップとは、MSCI社が開発した指数で先進国及び新興国の小型株の動きを表す株価指数です。
本ファンドは参考指標に対して一定の運用成果をあげることを目標とするものではなく、実際の運用成果は参考指標と乖離する場合があります。なお、参考指標は委託会社の判断により予告なく変更される場合があります。
EXE-iシリーズは通常のインデックスファンドとは違い、ファンド・オブ・ファンズ方式で運用を行うので、「ベンチマークにピッタリひっついていきまっせ」ということでは無いようです。
にしても、オール・カントリー・ワールド・インデックス・スモールキャップってなんだか分かったような分からんような。
ってことで具体的なファンドを見ていきましょう。
【組入ファンド】
3本のETFで構成されています。
まずはファンド名/カテゴリ/比率を。
① バンガード・スモールキャップETF / 米国の中小型株式 / 50%
② iシェアーズ MSCI EAFE・スモールキャップ・ETF / 米国を除く先進国の中小型株式 / 40%
③ ウィズダムツリー・エマージング・マーケット・スモールキャップ・ディビデンド・ファンド / 新興国の中小型株式 / 10%
① バンガード・スモールキャップETF (VB)
これ、私持ってます。VBってやつですね。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)が中小型株をカバーする以前に「分散だぜっ」とか言って買った記憶があります。
先ほどの説明にあったように米国内の中小型株式に投資を行うETFです。
ベンチマークはCRSP US Small Cap Index。
組入銘柄数は1445(2013.02.28)。
エクスペンスレシオは0.10%。
② iシェアーズ MSCI EAFE・スモールキャップ・ETF (SCZ)
米国以外の先進国の中小型株式に投資を行うETF。
意外だったのが日本が入ってるってこと。
国別組入比率においても28.04%(2013.03.28)と最もウエイトが大きいです。
ってことで岡三証券が組入銘柄のウエイト順で第9位に入ってたりします。
ベンチマークはMSCI EAFE Small Cap Index。
組入銘柄数は1375(2013.03.28)。
エクスペンスレシオは0.40%。
③ ウィズダムツリー・エマージング・マーケット・スモールキャップ・ディビデンド・ファンド (DGS)
なんだか見慣れないETFですね。
エマージングマーケット⇒新興国市場
スモールキャップ⇒小型株(中小型株)
ディビデンド⇒高配当
ってことでしょうね。
国別組入比率がちょっと面白い。

中国低し。
私にこの配分の良し悪しの判断はできませんが、MSCI エマージングとは随分違うなという印象を受けました。
ベンチマークはWisdomTree Emerging Markets SmallCap Dividend Index。
組入銘柄数は約515(2013.03.28)。
エクスペンスレシオは0.64%。
【信託報酬】
上記のファンドのエクスペンスレシオを加重平均すると年0.274%。
で、EXE-i 中小型株式の取り分が年0.2415%。
合計で年0.5155%程度です。
これは、比較対象となるインデックスファンドが無いので安いか高いかわかりません。
でも、上記のETFに気軽に投資を行いたいという方には、十分納得いくコストかと。
【雑感】
私は何よりも珍しさを評価したいと思います。
有りそうで無かった(私が知らないだけ?)このタイプのファンドの登場で、投資家の選択肢は広がります。
ただ、「全世界の中小型株ならVB+VSSの方が安くて簡単では?」という考えも頭をよぎりましたけどね。
↓硫化水素を栄養源とする珍しい深海生物の画像はこちら(嘘)

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