第5回インデックス投資ナイトのレポート(2)
- 2013/01/15
- 06:53

2013年1月12日に参加した 第5回 インデックス投資ナイト のレポート(その2)です。
その1はこちら
第5回インデックス投資ナイトのレポート(1) (2013.01.13)
前回は、座談会の序盤の部分をお伝えしました。
前回分では若干大人しかった内藤忍さん、そして初っぱなから名言連発の山崎元さん。
今回は、このお二方のサービス精神(司会のカン・チュンドさん目線でいえば暴走??)が全開になります。
カンさん、本当にお疲れ様でした。
端的に言って(←山崎元さんのマネ)パネラーとしてだけではなく司会者としても最高の逸材だと思います。
それでは行ってみましょ-!
新井和宏さんの大人の対応&ノリの良さにも注目です。
面白いですよ~(←自分の記事でないので相変わらず気楽)
座談会「ファンドマネジャーがホンネで語る運用業界」(2)
パネラーは以下の4名
丸山隆志氏 (日興アセットマネジメント 株式運用部長兼オルタナティブ運用部長)
新井和宏氏 (鎌倉投信 取締役資産運用部長)
内藤忍氏 (株式会社資産デザイン研究所代表)
山崎元氏 (経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員・マイベンチマーク代表取締役)
司会はカン・チュンド氏 (晋陽FPオフィス代表)
<以下敬称略>
カン : 日本の投信全体の残高は60兆円で停滞していますが、何が原因だと思いますか?
山崎 : まず、マーケットが悪かった。
2年間フォローが続けば景色が変わる。
あと、端的に言ってコストが高い。
これについてはモーニングスターの朝倉智也さんも言っている。
彼には立場があるのにこれはスゴイ。
もし、例えば野村が低コストの「懺悔ファンド」なんてものを設定したとする。
すると、同社の他の高コストファンドから資金が流れてしまう。
これこそ、マーケティングの袋小路。
それにしても銀行窓口を使っているのにこの残高は情けない。
カン : それは運用会社、販売会社どちらが悪いのでしょう?
山崎 : そりゃ販売会社が悪い。(即答)
内藤 : 自分も楽天証券のくせに(笑)!!
内藤 : アメリカでは401Kが導入された時、マーケットが好調だった。
そのため多くの人が興味を持った。
日本はまだまだ。
先日UFJ銀行の店頭に行った。
すると、投信売上上位をハイイールド債、エマージング債、ブラジル債
が占めていた。
例えばこれらに投資して大きく下がったとする。
すると、塩漬け⇒乗り換えのパターンにはまりがち。
結局は投資家が賢くならなくてはいけない。
山崎 : そもそも販売会社の人間と喋ること自体が間違い。
新井 : (頷きながら拍手)
山崎 : 流行のインフルエンザを移される可能性もあるし、ネットの方が良い。
カン : では、運用サイドとして販売会社に望むことは?
内藤 : 販売会社『様』にそんなこと言えるの?『様』ですよ!
丸山 : 投資家のリスク許容度の確認をきちんとしてほしい。
山崎 : やっぱ販売会社が悪いわ。
内藤 : 10年連続でベンチマークに勝つファンドがあっても売れない。
手数料が高くても良いものをきちんと選ぶことが大切。
丸山 : ベンチマークに勝ち続けるファンドはある。
それを見つけるのが個人投資家の醍醐味。
山崎 : オーバーコンフィデンスでは?
内藤 : 昔はファンドマネージャーの顔が見えるファンドがあった。
しかし、今はそれがない。チームで運用することが多い。
新井 : (2杯目のビールを注文)
投信の残高が伸びないのは新規の顧客が付いていないから。
ちなみに、鎌倉投信は2割が投資未経験者。
これは、他ではできていない。
投資の悪いイメージのせいか、開拓ができていない。
新井 : 鎌倉投信が頑張れているのは、、、宗教(笑)??
山崎 : 新規が増えない。
従来の顧客に次々とファンドを乗り換えさせるやり方はまるで焼畑農業。
カン : 新規の客を呼び込むにはどうしたらよいでしょう?
丸山 : やはり税制。
山崎 : 税制?
内藤 : 税制?
丸山 : リスクを取るのをサポートするしくみが必要。
山崎 : 日本版ISAはしょぼい。
内藤 : あれをやったところで意味はない。
山崎 : とはいえ、税金で有利な仕組みは使った方がよい。
カン : 投資って瞬発力とか必要ですか?投資に向いてる人ってどんな人ですか?
(※ごめんなさい、自分で取ったメモの字が汚すぎてきちんと読めませんでした。違ってるかもしれません。)
内藤 : 運用は女性の方が上手い。
几帳面、まじめに勉強する、リスク管理がきちんと出来る。
山崎 : たしかカリフォルニア大学の論文にそんなのあった。
女性の方が男性より1%ほどパフォーマンスがよいとか。
男性は取引が多く、売買手数料がより多くかかる。
その分パフォーマンスが落ちる。
内藤 : 女性のファンドマネージャーって少ないくないですか?
丸山 : 自分のチームのアナリストの半分は女性。
ファンドマネージャーへのキャリアはアナリストからなる場合が多い。
よって、これから増えていくと思う。
新井 : 鎌倉投信は社員10名中2名が女性。
投資家として大事なのは信じられるかどうか。
内藤 : まさに信者(笑)
新井 : 命の次に大事なお金を託せるのか?このおっさんに。
女性の方がそのあたりの見極めはシビア。
丸山 : 投資家に向いているのは自分を疑える人。
自分を信じながらも疑えることが大事。
山崎 : 良いファンドマネージャーと会社での出世とは逆相関の場合が多かった。
丸山 : 弊社ではパフォーマンスが優遇される。
山崎 : そういう会社に行けば良かった!
余計な売買コストをかけちゃった(笑)。
カン : ファンドマネージャーをしていて嬉しかったこと、またピンチだっと経験を聞かせてください。
丸山 : ピンチは、お客様からこれ以上下がったらクビと言われたこと。
嬉しかったことは、決められたリスクの範囲内で良いパフォーマンスがだせたこと。
新井 : 運用で大切なのは、安く買って高く売ること。
ただそれだけ。非常にシンプル。
そういう意味では震災の時はバーゲンセール状態だった。
そんな時にいつもの10倍の入金があった。
「みんなわかっているな」と感じ、嬉しかった。
内藤 : お客様からお金を引き上げられることがつらい。
定期的に運用報告をしに行くのだが、そこで文句を言われることがある。
「なぜ、あの銘柄を買わなかったんだ」とか。
そこで考えたのが”見せ外人”。
報告時に外国人を連れて行くとなぜか文句を言われない。
日本人のコンプレックスを利用した作戦。
山崎 : 成績は基準価格で比較できる。
ライバルに勝つのはささやかな喜び。
運用が上手くいくと、喜びを後からじんわり感じる。
あと、嬉しかったのは、バルブ崩壊前の88年に、
現在の株価は高すぎるという旨の論文をだした。
その後なかなか下がらなかったが、下がったときは「ざまあみろ」という気分だった。
まあ、自分のファンドも毎日損をだしたが。。
-前半終了-
-後半スタート-
山崎 : (2杯目のお酒もハイボール)
内藤 : (2杯目は三角のグラスに入った透明のお酒)
新井 : (2杯目もビール)
カン : 個人投資家がうらやましいと思う時はどんな時ですか?
丸山 : 運用に関して自由。
また、説明責任もない。せいぜい家族ぐらい。
新井 : 厳しい目で投資先を選んでくれればいい。
業界内で辛い立場。
隣より少し良ければいいというサラリーマンファンドマネージャーも多い。
先ほど宗教は強烈過ぎるというお言葉を頂いたが(笑)
クオンツ運用をやっていたが、今はいかにインデックスから乖離できるかを考えている。
丸山 : サラリーマンファンドマネージャーは減った。
山崎 : 自分からを辞めたいという人はなかなかいない。
それくらいいい仕事。
内藤 : いい仕事(笑)
内藤 : 長くやればやるほど運用経験が伸びる。
すると、お客様に説明する時、
私たちのチームの平均運用年数は○○年ですよ。という説明が可能。
長くいるのがステータスになる。
カン : 長くやればやるほどいいものなのでしょうか?
山崎 : それは関係ない。
内藤 : アナリストが何人いるとか。
お客様にがなぜ選んだかという言い訳づくりにも使える。
丸山 : そんなことはないのでは?
新井 : それだけで決められることは多々ある。
カン : ファンドや運用会社を選ぶ時のアドバイスは?
丸山 : まずはどんなアセットクラスに投資するかをきめること。
自分なりの考えを持つこと。
世の中に上手い話はない。
まずは自分で考えること
新井 : まずは説明会に来い!ってことが言いたい。
そこで、きちんとした運用哲学があるかをまずチェックして欲しい。
山崎 : 教義(笑)
内藤 : 教典とか(笑)
やはり教祖様は大事(笑)?
新井 : 教典さえあれば、教祖様はいなくても大丈夫です(笑)
内藤 : コスト競争はもう終わりかけている。
これからはコストよりもどのアセットクラスに投資をするのかが大事。
まずはファンドではなくアセットアロケーション。
山崎 : 運用方針と一致しているかをチェックする必要がある。
イメージを全面に出した業者には注意。
少し儲かったから売るってのも良くない。
そうなってしまうってことは、ポートフォリオの出来が悪い。
一般の方からの質問①
Q 一般人の金融リテラシーを上げるにはどうすればいいか?
山崎 : ここは内藤さんでしょ?
内藤 : 最近、社団法人を設立した。
そこで金融について伝える語り部を育てている。
一般の方からの質問②
Q 例えば自分のお祖母ちゃんが毎月分配型とかいう怪しい壺の様なファンドを買ったとする。
そういうのを一発で覚醒させる方法は無いのか?
山崎 : まずはとにかく離れさせなさい。
一回お金を休ませましょう。
個人年金保険など、解約コストを設定し、ガサガサ儲けるものもある。
新井 : ボクが改宗させます(笑)
一般の方からの質問③
Q なんでインデックスファンドよりアクティブファンドの方がコストが高いの?
山崎 : それは宗教だから(笑)
新井 : (マイクを持って立ち上がる)
ここだけの話ですが、
結い2101を設定時に信託報酬を0.84%にしようと言った。
すると、スタッフにドン引きされた。
内藤 : 現在の1.05%という信託報酬は、、、
さわかみファンドと同じですね(笑)
山崎 : 宗教レート(笑)
新井 : インデックスファンドは多くの金額を機械的に運用可能。
アクティブファンドはそうはいかない。
山崎 : でも、もっと安くできるでしょ?
丸山 : フィーは安いに越したことはない。
AUM(運用資産)×フィーが会社の取り分。
運用資産が増えればフィーは下げられるかも。
内藤 : チョクハンと呼ばれる運用資産が脱落している現状がある。
なので、コストを下げても潰れてしまったら元も子もない。
ちなみに、鎌倉投信さんはどれくらいでブレークイーブンになりますか?
新井 : 内藤さん優しい!
鎌倉投信は最低100億は必要。
あと、大切なのは、運用と経営を分離すること。
内藤 : じゃあ、社長が運用するってのは?
新井 : 間違いなくダメです!
内藤 : おおっ、宗教戦争だ!
新井 : いや、否定はしてません!
一般の方からの質問④
Q 今買っているファンドの他に新しいものが出てきた場合、ファンドを選んだら良いか?
新井 : (4杯目のビールを飲みながら)
販売員の前でこう言ってください。
「あなたはそのファンド、買ってますか」
良いファンドなら自分で買っている。
山崎 : いや、それも怪しい。
なぜならヘッジファンドがそんな売り方するから。
新製品の99%は不要です。
内藤 : 新製品は良いのか悪いのか分からない。
あまり情報に振り回されないほうが良い。
<大盛況のうちに座談会終了>
パネラーは以下の4名
丸山隆志氏 (日興アセットマネジメント 株式運用部長兼オルタナティブ運用部長)
新井和宏氏 (鎌倉投信 取締役資産運用部長)
内藤忍氏 (株式会社資産デザイン研究所代表)
山崎元氏 (経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員・マイベンチマーク代表取締役)
司会はカン・チュンド氏 (晋陽FPオフィス代表)
<以下敬称略>
カン : 日本の投信全体の残高は60兆円で停滞していますが、何が原因だと思いますか?
山崎 : まず、マーケットが悪かった。
2年間フォローが続けば景色が変わる。
あと、端的に言ってコストが高い。
これについてはモーニングスターの朝倉智也さんも言っている。
彼には立場があるのにこれはスゴイ。
もし、例えば野村が低コストの「懺悔ファンド」なんてものを設定したとする。
すると、同社の他の高コストファンドから資金が流れてしまう。
これこそ、マーケティングの袋小路。
それにしても銀行窓口を使っているのにこの残高は情けない。
カン : それは運用会社、販売会社どちらが悪いのでしょう?
山崎 : そりゃ販売会社が悪い。(即答)
内藤 : 自分も楽天証券のくせに(笑)!!
内藤 : アメリカでは401Kが導入された時、マーケットが好調だった。
そのため多くの人が興味を持った。
日本はまだまだ。
先日UFJ銀行の店頭に行った。
すると、投信売上上位をハイイールド債、エマージング債、ブラジル債
が占めていた。
例えばこれらに投資して大きく下がったとする。
すると、塩漬け⇒乗り換えのパターンにはまりがち。
結局は投資家が賢くならなくてはいけない。
山崎 : そもそも販売会社の人間と喋ること自体が間違い。
新井 : (頷きながら拍手)
山崎 : 流行のインフルエンザを移される可能性もあるし、ネットの方が良い。
カン : では、運用サイドとして販売会社に望むことは?
内藤 : 販売会社『様』にそんなこと言えるの?『様』ですよ!
丸山 : 投資家のリスク許容度の確認をきちんとしてほしい。
山崎 : やっぱ販売会社が悪いわ。
内藤 : 10年連続でベンチマークに勝つファンドがあっても売れない。
手数料が高くても良いものをきちんと選ぶことが大切。
丸山 : ベンチマークに勝ち続けるファンドはある。
それを見つけるのが個人投資家の醍醐味。
山崎 : オーバーコンフィデンスでは?
内藤 : 昔はファンドマネージャーの顔が見えるファンドがあった。
しかし、今はそれがない。チームで運用することが多い。
新井 : (2杯目のビールを注文)
投信の残高が伸びないのは新規の顧客が付いていないから。
ちなみに、鎌倉投信は2割が投資未経験者。
これは、他ではできていない。
投資の悪いイメージのせいか、開拓ができていない。
新井 : 鎌倉投信が頑張れているのは、、、宗教(笑)??
山崎 : 新規が増えない。
従来の顧客に次々とファンドを乗り換えさせるやり方はまるで焼畑農業。
カン : 新規の客を呼び込むにはどうしたらよいでしょう?
丸山 : やはり税制。
山崎 : 税制?
内藤 : 税制?
丸山 : リスクを取るのをサポートするしくみが必要。
山崎 : 日本版ISAはしょぼい。
内藤 : あれをやったところで意味はない。
山崎 : とはいえ、税金で有利な仕組みは使った方がよい。
カン : 投資って瞬発力とか必要ですか?投資に向いてる人ってどんな人ですか?
(※ごめんなさい、自分で取ったメモの字が汚すぎてきちんと読めませんでした。違ってるかもしれません。)
内藤 : 運用は女性の方が上手い。
几帳面、まじめに勉強する、リスク管理がきちんと出来る。
山崎 : たしかカリフォルニア大学の論文にそんなのあった。
女性の方が男性より1%ほどパフォーマンスがよいとか。
男性は取引が多く、売買手数料がより多くかかる。
その分パフォーマンスが落ちる。
内藤 : 女性のファンドマネージャーって少ないくないですか?
丸山 : 自分のチームのアナリストの半分は女性。
ファンドマネージャーへのキャリアはアナリストからなる場合が多い。
よって、これから増えていくと思う。
新井 : 鎌倉投信は社員10名中2名が女性。
投資家として大事なのは信じられるかどうか。
内藤 : まさに信者(笑)
新井 : 命の次に大事なお金を託せるのか?このおっさんに。
女性の方がそのあたりの見極めはシビア。
丸山 : 投資家に向いているのは自分を疑える人。
自分を信じながらも疑えることが大事。
山崎 : 良いファンドマネージャーと会社での出世とは逆相関の場合が多かった。
丸山 : 弊社ではパフォーマンスが優遇される。
山崎 : そういう会社に行けば良かった!
余計な売買コストをかけちゃった(笑)。
カン : ファンドマネージャーをしていて嬉しかったこと、またピンチだっと経験を聞かせてください。
丸山 : ピンチは、お客様からこれ以上下がったらクビと言われたこと。
嬉しかったことは、決められたリスクの範囲内で良いパフォーマンスがだせたこと。
新井 : 運用で大切なのは、安く買って高く売ること。
ただそれだけ。非常にシンプル。
そういう意味では震災の時はバーゲンセール状態だった。
そんな時にいつもの10倍の入金があった。
「みんなわかっているな」と感じ、嬉しかった。
内藤 : お客様からお金を引き上げられることがつらい。
定期的に運用報告をしに行くのだが、そこで文句を言われることがある。
「なぜ、あの銘柄を買わなかったんだ」とか。
そこで考えたのが”見せ外人”。
報告時に外国人を連れて行くとなぜか文句を言われない。
日本人のコンプレックスを利用した作戦。
山崎 : 成績は基準価格で比較できる。
ライバルに勝つのはささやかな喜び。
運用が上手くいくと、喜びを後からじんわり感じる。
あと、嬉しかったのは、バルブ崩壊前の88年に、
現在の株価は高すぎるという旨の論文をだした。
その後なかなか下がらなかったが、下がったときは「ざまあみろ」という気分だった。
まあ、自分のファンドも毎日損をだしたが。。
-前半終了-
-後半スタート-
山崎 : (2杯目のお酒もハイボール)
内藤 : (2杯目は三角のグラスに入った透明のお酒)
新井 : (2杯目もビール)
カン : 個人投資家がうらやましいと思う時はどんな時ですか?
丸山 : 運用に関して自由。
また、説明責任もない。せいぜい家族ぐらい。
新井 : 厳しい目で投資先を選んでくれればいい。
業界内で辛い立場。
隣より少し良ければいいというサラリーマンファンドマネージャーも多い。
先ほど宗教は強烈過ぎるというお言葉を頂いたが(笑)
クオンツ運用をやっていたが、今はいかにインデックスから乖離できるかを考えている。
丸山 : サラリーマンファンドマネージャーは減った。
山崎 : 自分からを辞めたいという人はなかなかいない。
それくらいいい仕事。
内藤 : いい仕事(笑)
内藤 : 長くやればやるほど運用経験が伸びる。
すると、お客様に説明する時、
私たちのチームの平均運用年数は○○年ですよ。という説明が可能。
長くいるのがステータスになる。
カン : 長くやればやるほどいいものなのでしょうか?
山崎 : それは関係ない。
内藤 : アナリストが何人いるとか。
お客様にがなぜ選んだかという言い訳づくりにも使える。
丸山 : そんなことはないのでは?
新井 : それだけで決められることは多々ある。
カン : ファンドや運用会社を選ぶ時のアドバイスは?
丸山 : まずはどんなアセットクラスに投資するかをきめること。
自分なりの考えを持つこと。
世の中に上手い話はない。
まずは自分で考えること
新井 : まずは説明会に来い!ってことが言いたい。
そこで、きちんとした運用哲学があるかをまずチェックして欲しい。
山崎 : 教義(笑)
内藤 : 教典とか(笑)
やはり教祖様は大事(笑)?
新井 : 教典さえあれば、教祖様はいなくても大丈夫です(笑)
内藤 : コスト競争はもう終わりかけている。
これからはコストよりもどのアセットクラスに投資をするのかが大事。
まずはファンドではなくアセットアロケーション。
山崎 : 運用方針と一致しているかをチェックする必要がある。
イメージを全面に出した業者には注意。
少し儲かったから売るってのも良くない。
そうなってしまうってことは、ポートフォリオの出来が悪い。
一般の方からの質問①
Q 一般人の金融リテラシーを上げるにはどうすればいいか?
山崎 : ここは内藤さんでしょ?
内藤 : 最近、社団法人を設立した。
そこで金融について伝える語り部を育てている。
一般の方からの質問②
Q 例えば自分のお祖母ちゃんが毎月分配型とかいう怪しい壺の様なファンドを買ったとする。
そういうのを一発で覚醒させる方法は無いのか?
山崎 : まずはとにかく離れさせなさい。
一回お金を休ませましょう。
個人年金保険など、解約コストを設定し、ガサガサ儲けるものもある。
新井 : ボクが改宗させます(笑)
一般の方からの質問③
Q なんでインデックスファンドよりアクティブファンドの方がコストが高いの?
山崎 : それは宗教だから(笑)
新井 : (マイクを持って立ち上がる)
ここだけの話ですが、
結い2101を設定時に信託報酬を0.84%にしようと言った。
すると、スタッフにドン引きされた。
内藤 : 現在の1.05%という信託報酬は、、、
さわかみファンドと同じですね(笑)
山崎 : 宗教レート(笑)
新井 : インデックスファンドは多くの金額を機械的に運用可能。
アクティブファンドはそうはいかない。
山崎 : でも、もっと安くできるでしょ?
丸山 : フィーは安いに越したことはない。
AUM(運用資産)×フィーが会社の取り分。
運用資産が増えればフィーは下げられるかも。
内藤 : チョクハンと呼ばれる運用資産が脱落している現状がある。
なので、コストを下げても潰れてしまったら元も子もない。
ちなみに、鎌倉投信さんはどれくらいでブレークイーブンになりますか?
新井 : 内藤さん優しい!
鎌倉投信は最低100億は必要。
あと、大切なのは、運用と経営を分離すること。
内藤 : じゃあ、社長が運用するってのは?
新井 : 間違いなくダメです!
内藤 : おおっ、宗教戦争だ!
新井 : いや、否定はしてません!
一般の方からの質問④
Q 今買っているファンドの他に新しいものが出てきた場合、ファンドを選んだら良いか?
新井 : (4杯目のビールを飲みながら)
販売員の前でこう言ってください。
「あなたはそのファンド、買ってますか」
良いファンドなら自分で買っている。
山崎 : いや、それも怪しい。
なぜならヘッジファンドがそんな売り方するから。
新製品の99%は不要です。
内藤 : 新製品は良いのか悪いのか分からない。
あまり情報に振り回されないほうが良い。
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- テーマ:資産運用
- ジャンル:株式・投資・マネー
- カテゴリ:イベント/セミナー
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